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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻11号

2001年10月発行

文献概要

特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧 Ⅷ.膵癌

膵癌に対する膵体尾部切除術

著者: 江上寛1 廣田昌彦1 小川道雄1

所属機関: 1熊本大学医学部第2外科

ページ範囲:P.272 - P.276

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はじめに
 膵体尾部癌はその解剖学的位置関係から臨床症状の発現が遅く,多くは無症状で経過する.このため発見される膵体尾部癌は進行したものが多く,切除不能となる症例が多い.
 膵体尾部切除術は膵体尾部に限局した膵癌に対して行われる.膵体尾部に存在する癌であっても,その広がりによっては膵全摘術や血管合併切除を伴う拡大切除の適応となる.膵体尾部切除術の術式選択に際しては,術前画像診断により病巣の広がりを正確に把握し,その根治性を評価したうえで適応を決定する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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