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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻11号

2001年10月発行

文献概要

特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧 Ⅷ.膵癌

膵体部癌に対する拡大膵切除術と術中照射

著者: 平岡武久1 金光敬一郎1 辻龍也1 高森哲史1

所属機関: 1熊本大学医学部第1外科

ページ範囲:P.283 - P.288

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はじめに
 膵癌は頭部癌と膵体尾部癌として取り扱われ,膵体尾部癌に対しては,癌が体部または尾部に比較的限局していても一括して論じられてきた.その理由は膵体尾部切除として対処され,また「膵癌取扱い規約」でも一緒に論じられてきたことによると思われる.しかし,最近の画像診断の進歩により膵の体部または尾部に限局した癌を診断できるようになり,これらそれぞれの進展様式に応じた切除が合理的である.今後は,体部または尾部に限局した癌は,それぞれの膵切除範囲と郭清範囲を別個に論じていく必要がある.その点に鑑み,膵体部癌の手術について言及する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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