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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻11号

2001年10月発行

文献概要

特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧 Ⅹ.肺癌

早期肺癌に対する拡大区域切除術

著者: 坪田紀明1

所属機関: 1兵庫県立成人病センター呼吸器外科

ページ範囲:P.314 - P.318

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はじめに
 小型肺癌になぜ葉切除とリンパ節郭清を行ってきたか? 言うまでもなく小型腫瘤のなかに早期でない癌がまぎれているからである1,2).摘出の時点で早期癌の保証があれば「margin確保による部分切除」も可能となるが,そのような保証,絶対の情報など有りえないので不測の状況に備えて葉切除とリンパ節郭清を行うことになる.しかしこの方針は小型肺癌に結果的に無駄に終わるリンパ節郭清と肺の過剰切除をもたらした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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