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特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧 Ⅹ.肺癌
進行肺癌における隣接臓器合併切除術
著者: 門田康正1
所属機関: 1徳島大学医学部第2外科
ページ範囲:P.324 - P.328
文献購入ページに移動はじめに
進行肺癌手術における合併切除臓器としては縦隔内大血管(腕頭静脈,上大静脈,大動脈),脊椎,心房,肋骨,横隔膜,パンコースト腫瘍における鎖上部組織などがあるが,その手術適応については種々の議論がある1〜5).T3症例,大血管切除例の予後は比較的よいが,脊椎浸潤例の予後は不良である.
腫瘍のこれらの臓器への直接浸潤による場合には手術適応になるが,遠隔転移またはリンパ節転移巣からの浸潤例では手術適応になりにくい.手術目的は①癌の根治,②対症療法,③将来起こる可能性の高い合併症の予防,などである.
進行肺癌手術における合併切除臓器としては縦隔内大血管(腕頭静脈,上大静脈,大動脈),脊椎,心房,肋骨,横隔膜,パンコースト腫瘍における鎖上部組織などがあるが,その手術適応については種々の議論がある1〜5).T3症例,大血管切除例の予後は比較的よいが,脊椎浸潤例の予後は不良である.
腫瘍のこれらの臓器への直接浸潤による場合には手術適応になるが,遠隔転移またはリンパ節転移巣からの浸潤例では手術適応になりにくい.手術目的は①癌の根治,②対症療法,③将来起こる可能性の高い合併症の予防,などである.
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