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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻12号

2001年11月発行

特集 新しい医療材料と器具

皮膚用組織接着剤

著者: 多久嶋亮彦1 波利井清紀1

所属機関: 1東京大学医学部形成外科

ページ範囲:P.1451 - P.1454

文献概要

 皮膚閉鎖の手段として,縫合ではなく接着という考え方は古くからあった.しかし,過去に開発された接着剤は,短鎖のアルキル基を持ったシアノアクリレートであったため,接着力は強いものの組織障害性があり,普及するには至らなかった.これに対して,最近開発された2-オクチルシアノアクリレートは,組織障害性がほとんど認められず,かつ大きな強度を併せ持っており,急速に臨床の場で広がりつつある.しかし,合成化合物であるため異物であることには違いなく,接着剤が体内に入らないように真皮縫合など表皮の接合を行ったうえで外用する必要がある.
 本稿では,皮膚用組織接着剤の概要,および使用に当たって注意すべき点などについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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