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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻12号

2001年11月発行

特集 新しい医療材料と器具

組織接着剤

著者: 小原充裕1 浅間俊之1 青木貴徳1 紀野修一1 葛西眞一1

所属機関: 1旭川医科大学第2外科

ページ範囲:P.1461 - P.1465

文献概要

 外科手術においては,止血と縫合は最も重要な操作であり,出血の迅速なコントロールと縫合不全の防止が術後短期の成績に大きく影響する.動脈性の出血では外科的な縫合,結紮による止血が必要であるが,静脈性あるいはoozing様出血ではフィブリン接着剤が有用である.また,脆弱部位の吻合補強,気胸からのエアーリークの防止にもフィブリン接着剤は有効である.フィブリン接着剤には液状,シート状の2種類あるが,適応部位により使い分けができる.液状タイプはスプレーとして使用し,シート状タイプは貼付後圧迫して使用する.フィブリン接着剤は血液凝固機序に基づく生理的な止血,組織接着を促し,その特性を理解することにより広く手術補助剤として有用であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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