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特集 新しい医療材料と器具
文献概要
最近のヘルニア手術では,tension-freeの術式として人工膜prosthesisとしてのメッシュがしばしば用いられる傾向にあり,生体に対して固定性と親和性がよく感染に強いpolyprolene製メッシュが一般的である.このメッシュのなかでもわが国で用いられる頻度の高いPROLENE HerniaSystem(PHS)とBard PerFix plug+mesh(Plug)について解説した.両者は材質はほぼ同じであるが,PHSがunderlay meshとonlay meshの2重のメッシュによってヘルニア再発の防止を目的としているのに対して,Plug法ではヘルニア門をplugで閉鎖しonlay meshで再発を防止する術式である.またLichtenstein法によりonlay meshのみ用いられることもある.
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