文献詳細
文献概要
特集 新しい医療材料と器具
胸骨閉鎖用縫合糸
著者: 嶋田一郎1 岡林均1
所属機関: 1社会保険小倉記念病院心臓血管外科
ページ範囲:P.1477 - P.1480
文献購入ページに移動 胸骨切開後の閉鎖用材料として従来のステンレスワイヤーに加え,マーシリン®テープとPDS®コードが現在使用可能となっている.
マーシリン®テープは5mmの幅をもち,接触面を大きくすることで胸骨にかかる張力を分散させる.骨粗鬆症などで脆弱な胸骨のワイヤーによるカットアウトや過大な力によるワイヤー自体の断裂を防止する.ワイヤーとの併用で胸骨を適切に固定し胸骨動揺や離解,縦隔洞炎を減らすことが期待できる.
PDS®コードは吸収性材料であるが,3週間後も40〜50%程度の張力を保持する.成長や日常生活を考慮すると吸収性材料の使用が望ましい小児や皮下組織の薄い成人例の胸骨閉鎖に適している.
マーシリン®テープは5mmの幅をもち,接触面を大きくすることで胸骨にかかる張力を分散させる.骨粗鬆症などで脆弱な胸骨のワイヤーによるカットアウトや過大な力によるワイヤー自体の断裂を防止する.ワイヤーとの併用で胸骨を適切に固定し胸骨動揺や離解,縦隔洞炎を減らすことが期待できる.
PDS®コードは吸収性材料であるが,3週間後も40〜50%程度の張力を保持する.成長や日常生活を考慮すると吸収性材料の使用が望ましい小児や皮下組織の薄い成人例の胸骨閉鎖に適している.
掲載誌情報