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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻12号

2001年11月発行

特集 新しい医療材料と器具

閉腹用新型鈍針付き縫合糸

著者: 正木忠彦1 松岡弘芳1 泉里友文1 徳原真1 佐々木秀雄1 下位洋史1 阿部展次1 杉山政則1 跡見裕1

所属機関: 1杏林大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1481 - P.1484

文献概要

 手術中には縫合針を扱う場面が何度もあるが,とくに手術の最終段階である閉腹時や閉胸時には手術スタッフの疲労度もピークに達しており,また集中力も低下していることから,針刺し事故が起こりやすいといえる.手術中の針刺し事故に対するリスクマネジメント対策として,最近エチガード(エチコン)やブラントポイント(オートスーチャー)などの,特別な鈍針が装着されたdetached typeの閉腹針が販売されている.組織の刺通性において従来の彎曲針よりも若干劣るものの,術中出血量や手術時間において差は認められず,臨床的には問題がないと考えられるので,今後の普及が望まれるところである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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