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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻12号

2001年11月発行

特集 新しい医療材料と器具

肋骨ピン(合成吸収性肋骨固定材料)使用の適応と効能

著者: 淺村尚生1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院呼吸器外科

ページ範囲:P.1485 - P.1487

文献概要

 吸収性PLLAで作られた肋骨ピンが登場して使用されるようになっている.主たる用途は通常の後側方開胸で切離される肋骨(1〜3本)の固定整復のほか,多発肋骨骨折などの胸壁損傷の整復である.素材は吸収性であり安全性も高く,固定操作も容易で時間もかからない.しかし,通常の後側方開胸の肋骨離断では,切離肋骨の固定は必ずしも必要でなく,胸壁動揺などはみられない.したがって肋骨ピンの目的は,術後疼痛の軽減ということになるが,現在までその有効性は科学的に証明はされていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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