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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻13号

2001年12月発行

文献概要

特集 IVRの現状と問題点

磁石圧迫吻合術による消化管吻合

著者: 萩原優1 山内栄五郎2 田中一郎1 小森山広幸1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院外科 2聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院放射線科

ページ範囲:P.1617 - P.1623

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 サマリウム—コバルト系希土類永久磁石を2個利用し,腸管同士を吻合する方法を報告した.
 原理は2個の磁石を密着させることにより挟んだ組織を圧迫・壊死させ,その周囲が癒着して新たな吻合口を形成する方法である.
 適応疾患は癌性腹膜炎などによるイレウスに対して狭窄口側の小腸と大腸とを磁石を用いて吻合させる方法と狭窄部の解除を目的として吻合部の上下に磁石を留置して,挟んだ組織を圧迫・壊死させ吻合口を作製する方法である.この方法は開腹を要しない新しい消化管吻合術として注目される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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