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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻13号

2001年12月発行

文学漫歩

—金子みすゞ(著)—『美しい町(金子みすゞ全集Ⅰ)』(1984年,JULA出版局 刊)

著者: 山中英治

所属機関: 1市立岸和田市民病院外科

ページ範囲:P.1666 - P.1666

文献概要

 学会で久留米に行く機会があった.久留米と言えば,ブリヂストン(創業者が石橋さんでbridgestoneだそうだ)と青木繁とチェッカーズだ.学会1日目の昼休みには石橋美術館で青木繁の『海の幸』を観た.黒田清輝や坂本繁二郎などの有名な絵も沢山常設展示されており,なかなか見応えがある.石橋正二郎という人は文化・教育に利益を還元し,美術館の他にも旧久留米医専の敷地と校舎も寄付したそうで立派な実業家である.
 学会2日目は午前中で終了したので,久留米から西鉄特急で16分の柳川に立ち寄った.柳川には『トンボの眼玉』『揺籠のうた』『ペチカ』(昔むかし,金髪好きの先輩にロシア人Barへ無理矢理?連れて行かれた時,私はペチカ,カチューシャ,トロイカ,百万本の薔薇,パルナス—ピロシキのCMソングなど,知る限りロシアに関係ありそうな歌を唄ってサービスに努めた)などの童謡も作詩した詩人・歌人北原白秋の生家と記念館がある.水郷柳川の風情が,白秋の美しい情緒溢れる詩とともに実感できるので福岡での学会の帰りにお勧めの地である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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