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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻13号

2001年12月発行

文献概要

臨床研究

鼻腔内除菌による術後メチシリン耐性黄色ブドウ球菌腸炎発症の予防

著者: 安部利彦1 平野文明1 荒木昌典1 増田正徳1

所属機関: 1掖済会門司病院外科

ページ範囲:P.1689 - P.1692

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はじめに
 近年常在菌であった黄色ブドウ球菌にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が出現し,当院でも術後MRSA腸炎を発症する患者が認められるようになった.感染経路として院内感染が指摘されており,これら感染症対策として手洗い施行,術前患者のポビドンヨードによるうがいの施行を行っていた1).術後MRSA腸炎は術後病態と相まって体力消耗が著しく,合併症を持つ患者や高齢者では致命的ともなりうるため,予防が必要である.症例を検討し,対策を講じたのでここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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