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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻2号

2001年02月発行

文献概要

文学漫歩

—中島敦(著)—『名人伝』(1969,新潮社 刊)

著者: 山中英治1

所属機関: 1市立岸和田市民病院外科

ページ範囲:P.238 - P.238

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 数年ぶりに本棚の整理をした.以前看護学校の授業を担当する前に気負って買ったのだが,読まずに積んでいた『ベナー看護論:達人ナースの卓越性とパワー』(医学書院刊)が出てきた.読み出すと予想外に面白くて座り込んで耽読と相成り,毎度のパターンとして本の整理は頓挫した.
 この看護論は米国連邦政府の助成金を得て行われた研究結果に基づいている.ナースを臨床の看護実践能力から5段階の熟達レベル(技能取得に関するドレイファス・モデルという緊急事態におけるパイロットの行動調査をデザインした研究を土台にしている)に分類し,臨床現場の実例を示して,達人ナースへの道について説いている.同じ緊急事態の状況に直面しても熟達レベルに応じて判断能力や対処法が違うのが判然としていて興味深い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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