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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻3号

2001年03月発行

文献概要

特集 総胆管結石治療の最前線—手技と周辺機器の進歩 内視鏡的アプローチ

EST

著者: 池田靖洋1 眞栄城兼清1

所属機関: 1福岡大学医学部第1外科

ページ範囲:P.305 - P.312

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 ESTは一種の手術である.外科手術では,術野の場を静的に保ちながら切開や剥離を進めることが重要とされる.ESTも同じある.対象である十二指腸乳頭部を至適条件下に固定し,直視下に切開を進める手法が安全である.その観点から,“long nose”パピロトームによるESTやガイドワイヤーを胆管内に挿入した状態でのEST(ガイドワイヤー併用下EST)を推奨する.
 MR cholangio-pancreatography(MRCP)の普及により,内視鏡的逆行性胆管造影(ERC)の機会が減ると胆管内挿管のエキスパートは少なくなる.したがって,ガイドワイヤーをまず胆管内に挿入し,パピロトームを送り込むガイドワイヤー併用下ESTを今後は標準手技にすべきと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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