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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻3号

2001年03月発行

特集 総胆管結石治療の最前線—手技と周辺機器の進歩

内視鏡的アプローチ

PTCD

著者: 小森山広幸1 田中一郎1 萩原優1 宮崎治2 山内栄五郎3

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院外科 2聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院放射線科 3東京女子医科大学放射線科

ページ範囲:P.313 - P.320

文献概要

 細径内視鏡や砕石機器の登場により,効果的な総胆管結石の治療が可能となっている.本稿では,筆者らが行っているPTCDを介した総胆管結石の治療法について述べた.過去5年間に当科において行った経皮経肝胆道鏡下砕石術(percutaneous transhepatic cholangioscopic lithotomy:PTCSL)は全例に良好な結果を得ている.またPTCSにESTを組み合わせた治療も容易で効率的である.合併症はPTCDによる出血で,砕石によるものはない.PTCSLはPTCDが不可欠なため黄疸を伴う総胆管結石や経乳頭的アプローチが困難な患者に適応されるが,高齢者や手術を拒否する患者にも応用でき安全で有効な治療法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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