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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻3号

2001年03月発行

文献概要

特集 総胆管結石治療の最前線—手技と周辺機器の進歩 開腹術下アプローチ

Tチューブドレナージ

著者: 高橋伸1

所属機関: 1日本鋼管病院

ページ範囲:P.357 - P.363

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 総胆管結石の治療は新しい技術の出現により,多くの治療法から最良の方法を選択する時代になったが,1997年度の胆石全国調査報告では総胆管結石症例の60%が開腹手術により治療され,その大多数でTチューブ挿入が施行されていた.Tチューブを用いる目的は,総胆管の減圧・ドレナージと術後の切石経路の確保であり,長所は十分に太いルートが当初から得られることである.しかし,短所として抜去までに長時間を要することは避けられない.各症例ごとに病態を正しく診断し,適切な治療法を選ぶべきであるが,現時点での開腹Tチューブの適応は,ESTやEPDができない症例や不成功に終わった症例,あるいは技術的に腹腔鏡下手術が行えない症例であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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