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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻3号

2001年03月発行

文献概要

特集 総胆管結石治療の最前線—手技と周辺機器の進歩 開腹術下アプローチ

胆管十二指腸端側吻合術

著者: 松原俊樹1 船曵孝彦1 落合正宏1 桜井洋一1

所属機関: 1藤田保健衛生大学外科

ページ範囲:P.365 - P.370

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 総胆管結石症には胆嚢からの落石による結石と総胆管自体に結石生成の原因がある胆管原発結石あるいは再発結石がある.後者の場合,胆汁うっ滞や感染などの結石生成機序が乳頭部を含め胆管自体にあり,結石を取り除くだけの治療では再発防止という観点から不十分である.治療に際しては胆管内での結石生成の原因となる胆管狭窄,胆管末端部閉鎖不全,胆管消化管瘻,十二指腸傍乳頭憩室などの病態・疾患を十分に考慮して治療法を選択することが肝要で,胆道付加手術が必要である.胆管十二指腸端側吻合術は原発性胆管結石,再発結石などに対する胆道付加手術の一つとして手術手技,侵襲,術後機能面から優れた再建方法と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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