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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻4号

2001年04月発行

文献概要

カラーグラフ 正しい外科切除標本の取り扱い方・1

切除標本整理の基礎的知識・手順

著者: 徳原真1 森俊幸1 杉山政則1 跡見裕1

所属機関: 1杏林大学医学部第1外科

ページ範囲:P.431 - P.436

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はじめに
 標本整理の目的は,切除された標本を点検し肉眼所見を正確に記録することと,病理検査のために標本を適切に処理,固定することである1).正確な病理組織診断がなされるためには正しい標本の整理が不可欠であり,切除標本より得られる貴重なデータの収集,管理はまず,標本の整理を行う外科医の手に委ねられているといえよう.
 悪性腫瘍の切除標本の整理については“癌取扱い規約”に準じて行われている.細かい注意点や実際の手順については,各施設の独自のマニュアルによるか,オーベンからネーベンへ口述で伝えられていることが多いと思われる.しかし,とくに標本整理をまかされる若い研修医は,実際,整理をしながらどのようにすればよいのか迷うことも多いのではないだろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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