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特集 外科におけるクリニカルパスの展開
本邦におけるクリニカルパスの現状と最近の話題
著者: 武藤正樹1
所属機関: 1国立長野病院
ページ範囲:P.439 - P.447
文献購入ページに移動 クリニカルパスは1988年頃から国内の病院への本格的な導入が始まり,現在全国9,300の病院の約30〜40%で使用されていると考えられる.導入疾患としては外科,整形外科,循環器科,産婦人科,泌尿器科などの外科系の手術,処置,検査が多い.クリニカルパス導入が進むにつれ,導入による臨床面,病院マネジメント面でのインパクトも明らかになってきた.クリニカルパス導入により感染合併症が減少して臨床成績が向上した,術後鎮痛剤投与が減った,リハビリが早くなった,周術期の抗生剤が標準化された,在院日数が短縮した,患者説明ツールとして有効などの評価がなされている.しかし同時にクリニカルパスへのEBMの応用,クリニカルパスと記録,クリニカルパスの電子化,クリニカルパスのリスクマネジメントへの応用など課題も多い.
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