文献詳細
文献概要
特集 外科におけるクリニカルパスの展開 クリニカルパス導入の事例
乳癌手術症例に対するNavigation Care Mapの導入—電子カルテ上で展開するクリニカルパス
著者: 福間英祐1 比嘉国基1 渡井有2 草薙洋2 加納宣康2 吉良賢治3 榎本倫子4 高野理加4 渡辺京子5 鴇田真理子6
所属機関: 1亀田総合病院乳腺外科 2亀田総合病院外科 3亀田医療情報研究所 4亀田総合病院4B病棟 5亀田総合病院リハビリテーション室 6亀田総合病院薬剤室
ページ範囲:P.491 - P.496
文献購入ページに移動近年,医療の質の向上が求められており,そのため1人の患者に多くのスタッフ・部門が関わることとなる.そこにおいて行われる医療行為,発生する医療情報は膨大なものとなる.医療の質を高めるためには各部門・スタッフ間での医療行為の連携.効率化と医療情報の共有が必要となる.そこでクリニカルパスが導入され,医療の高度な均質化がはかられている.しかし,クリニカルパスの効率的な運用にあたっては時系列での医療行為の管理と各部門がリアルタイムで情報を共有できることが必要になる.クリニカルパスを電子カルテ上で運用することはその2つの問題点の解決に有用である.当院では1995年から電子カルテ1,2)を開発・導入し,検査・投薬などのオーダーリングシステムのみならず画像閲覧,医師やコメディカルの記録などと連携し,運用している.その電子カルテ上に展開するクリニカルパスの目的は当然時系列での管理,医療行為の連携である.さらに各部門で発生する膨大な医療情報を各部門が効率的に,かつリアルタイムで共有するために各部門で発生した医療情報を実績マップとしてクリニカルパスの画面上で容易に閲覧できるように作製されている.
掲載誌情報