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手術手技
フック型ハーモニック・スカルペル®を用いた頭側から尾側に向けた肝静脈処理による肝右葉切除
著者: 竹内仁司1 田中屋宏爾1 柚木靖弘1 武田晃1 安井義政1 小長英二1
所属機関: 1国立岩国病院外科
ページ範囲:P.545 - P.548
文献購入ページに移動通常,系統的肝切除では肝門部グリソン鞘を遮断後,図1aのごとく肝切離は尾側から頭側,下大静脈流入部に向かって肝静脈本幹を露出しながら行われる.しかし,肝静脈は末梢ほど細い分枝が多く,切離方向の同定が困難である.また,鋭角に分枝を出しているため,分岐部で裂きやすい.こうした解剖学的特徴から図1bのごとく頭側から尾側に向かって肝切離したほうが合理的と考えられる1).そこで代表的な肝右葉切除でその手技を供覧する.
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