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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻5号

2001年05月発行

文献概要

特集 家族性腫瘍—診断と治療の現況

家族性腫瘍に対する化学予防

著者: 石川秀樹1

所属機関: 1大阪府立成人病センター研究所第10部

ページ範囲:P.617 - P.621

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 家族性大腸腺腫症に対する発癌予防における最近の研究として,cyclooxygenase 2選択的阻害剤であるcelecoxibと,スリンダクの代謝産物であるsulindac sulfone(exislind)による二重盲検無作為割付臨床試験の成績を紹介した.さらに,日本で2000年から開始された家族性大腸腺腫症患者に対するがん予防試験(Japan Familial Adenomatous Polyposis Prevention Study:J-FAPP Study)のプロトコールを示した.本試験はFAP患者を対象に,食事,運動指導を行ったうえで,小麦ふすまおよび緑茶抽出物による腺腫抑制効果を評価する無作為割付臨床試験である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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