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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻6号

2001年06月発行

特集 大腸癌の術後再発をめぐって

早期発見をめざした術後サーベイランス戦略とその成果

著者: 風間伸介1 渡邉聡明1 名川弘一1

所属機関: 1東京大学医学部腫瘍外科

ページ範囲:P.753 - P.758

文献概要

 大腸癌に対する治療としては外科的な根治手術に加えて,術後再発に対するサーベイランスが必要となる.術後サーベイランスの目的は局所再発,遠隔転移,あるいは新たな癌の発生を無症候性のうちに発見し,再治癒切除をはじめとする治療を早期に行い,術後生存率の向上を目指すところにある.しかし未だサーベイランスの必要性に疑問を呈する論文が見られるように,現在のサーベイランスは十分とは言えず,今後検討,改善を要する点も多い.本稿では大腸癌術後サーベイランスの概要について述べ,当科サーベイランスの成果についても触れたが,今後,サーベイランスが更に成果を上げるためには,患者個別ごとに適応できる柔軟性を持ったガイドラインの作成と検査法の選択,改善が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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