文献詳細
臨床報告・1
回盲部が嵌頓した鼠径ヘルニアと小腸捻転が合併した総腸間膜症の1例
著者: 稲木紀幸1 芝原一繁1 舩木芳則1
所属機関: 1市立輪島病院外科
ページ範囲:P.849 - P.851
文献概要
総腸間膜症とは腸回転異常症の1型で,小腸と結腸が共通の腸間膜を有している状態をいう1).今回筆者らは右鼠径ヘルニア嵌頓の手術を施行したところ回盲部が嵌頓しており,腹腔内で小腸の捻転を併発していた総腸間膜症の稀な1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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