文献詳細
文献概要
臨床経験
交通事故による慢性期外傷性胸部大動脈瘤4例の治療経験
著者: 井隼彰夫1 千葉幸夫1 木村哲也1 森岡浩一1 奈良雅文1 津田武嗣1
所属機関: 1福井医科大学第2外科
ページ範囲:P.855 - P.858
文献購入ページに移動鈍的胸部外傷による胸部大動脈損傷は大動脈峡部に最も多く見られ,受傷後30分以内にその80から90%が死亡し,慢性期まで生存するものは文献的に5%以下と言われている1).また,慢性期の多くは仮性動脈瘤の形をとるとされ,発見されれば破裂予防のため積極的に手術をすべきとされている2).筆者らは現在までに交通事故による慢性期外傷性胸部大動脈瘤4例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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