文献詳細
文献概要
南極物語
ミッドウインター
著者: 大野義一朗1
所属機関: 1東葛病院外科
ページ範囲:P.947 - P.947
文献購入ページに移動 「ドク,だめだ,動けない」とコングはダイビングのように手足を伸ばした格好で情けない声を出した.ぎっくり腰だ.担架で医務室へ運ばれ入院第1号となった.
トイレに行くにも呻っている患者を尻目に基地ではミッドウインター祭が盛り上がっていた.一番太陽が遠くなる冬至を挟んだ約1週間,演芸大会・雪上10種競技・仮装・ウルトラクイズ・大食い大会など力の限り騒いだ.極夜期に蔓延する沈うつな気分は南極越冬症候群とも呼ばれている.その対策の意味もあり,どの国の基地でも催される.
トイレに行くにも呻っている患者を尻目に基地ではミッドウインター祭が盛り上がっていた.一番太陽が遠くなる冬至を挟んだ約1週間,演芸大会・雪上10種競技・仮装・ウルトラクイズ・大食い大会など力の限り騒いだ.極夜期に蔓延する沈うつな気分は南極越冬症候群とも呼ばれている.その対策の意味もあり,どの国の基地でも催される.
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