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目で見る外科標準術式・20
直腸癌に対する前方切除術
著者: 森武生1
所属機関: 1東京都立駒込病院外科
ページ範囲:P.1103 - P.1109
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直腸癌に対する前方切除術は古くて新しい術式である.つまり原理的には腹腔内で直腸を切除し吻合することは可能であるはずだが,手術技術や栄養管理などの補助療法が進歩していない時代には腹腔内で縫合不全を起こすことは致命的であったために,採られなかった術式であった.しかし1970年代からは周辺の環境が整ったために,積極的に行われるようになり,現在では低位直腸癌であっても標準的な術式となっている.本稿では,基本的に癌が腹膜反転部にかかる位置にある進行癌と想定して叙述を進めたい.
直腸癌に対する前方切除術は古くて新しい術式である.つまり原理的には腹腔内で直腸を切除し吻合することは可能であるはずだが,手術技術や栄養管理などの補助療法が進歩していない時代には腹腔内で縫合不全を起こすことは致命的であったために,採られなかった術式であった.しかし1970年代からは周辺の環境が整ったために,積極的に行われるようになり,現在では低位直腸癌であっても標準的な術式となっている.本稿では,基本的に癌が腹膜反転部にかかる位置にある進行癌と想定して叙述を進めたい.
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