icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻8号

2001年08月発行

文献概要

臨床報告・1

肝転移を伴った直腸原発gastrointestinal stromal tumorの1例

著者: 田中弘之1 谷口正次1 指宿一彦1 古賀和美1 岩本勲2 木佐貫篤3

所属機関: 1古賀総合病院外科 2綾外科医院 3宮崎医科大学第1病理

ページ範囲:P.1119 - P.1123

文献購入ページに移動
はじめに
 消化管に発生する腫瘍は多くが上皮性であり,大腸では非上皮性腫瘍の占める割合は3.0%と比較的稀である1).これら消化管に発生する紡錘形細胞を主体とした非上皮性腫瘍に対して,1983年頃に病理学からgastrointestinal stromal tumor(GIST)の総称が導入された3).これは,従来その細胞形態や細胞配列から筋原性あるいは神経原性などとされていた腫瘍を,免疫組織化学的手法によりその起源を明確にして分類するものである.今回,筆者らは肝転移を伴った直腸原発の非上皮性腫瘍で,免疫組織化学的検索によりGIST(smooth muscle type,malignant)と確認された症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?