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特集 外科と消毒と感染予防
外科感染症の動向とCDCガイドライン
著者: 炭山嘉伸1 有馬陽一1
所属機関: 1東邦大学医学部第3外科
ページ範囲:P.1153 - P.1160
文献購入ページに移動 一般に近年の外科感染症の問題点として,基礎疾患・高齢,あるいは手術侵襲そのものにより生体の感染防御機能が低下した,いわゆるimmuno-compromised hostにおいて,多剤耐性菌あるいはいわゆる日和見感染菌がしばしば複数菌の感染を起こし,ときに院内感染の形で拡大していくという図式が成り立つ.これらの問題を解決すべく,科学的裏づけと実証に基づいた客観的かつ効率的な診療こそ,今後の医療のあり方である.この点でCDCのガイドラインはきわめて信頼性が高く,臨床家にとってわかりやすくて患者へ適用しやすく,有用である.
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