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特集 外科と消毒と感染予防
感染の発症機転と防御機構
著者: 江上寛1 小川道雄1
所属機関: 1熊本大学医学部第2外科
ページ範囲:P.1161 - P.1168
文献購入ページに移動 感染症は病原体の侵入に引き続いて,生体に炎症が引き起こされた状態である.手術や外傷はバリアーである皮膚あるいは粘膜を損傷し病原体の体内への侵入を許す.これに対して生体では非特異的防御機構が発動する.この非特異的な防御機構で中心的な役割を果たしているのが体液性因子,貪食細胞である.さらに引き続いて抗体や細胞性免疫からなる特異的防御反応が誘導される.この特異的防御機構の誘導に樹状細胞やマクロファージによる抗原提示と炎症局所で産生分泌されるサイトカインやケモカインが重要な働きをしている.これらは互いに影響し合い,協同して感染に際して生体の防御にあたる.
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