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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻9号

2001年09月発行

文献概要

特集 外科と消毒と感染予防

感染の発症機転と防御機構

著者: 江上寛1 小川道雄1

所属機関: 1熊本大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1161 - P.1168

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 感染症は病原体の侵入に引き続いて,生体に炎症が引き起こされた状態である.手術や外傷はバリアーである皮膚あるいは粘膜を損傷し病原体の体内への侵入を許す.これに対して生体では非特異的防御機構が発動する.この非特異的な防御機構で中心的な役割を果たしているのが体液性因子,貪食細胞である.さらに引き続いて抗体や細胞性免疫からなる特異的防御反応が誘導される.この特異的防御機構の誘導に樹状細胞やマクロファージによる抗原提示と炎症局所で産生分泌されるサイトカインやケモカインが重要な働きをしている.これらは互いに影響し合い,協同して感染に際して生体の防御にあたる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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