文献詳細
特集 外科と消毒と感染予防
文献概要
現在の院内感染症はcompromised hostに対する多剤耐性菌による日和見感染が多い.つまり過大侵襲術後や大量輸血,癌に対する放射線療法,抗癌剤やステロイド投与後,糖尿病や黄疸,低栄養,透析患者などによる感染防御能の低下が誘因となる.さらに物理的な皮膚・粘膜バリアーの破綻,抗菌薬多用による正常細菌叢の乱れ,顆粒球減少,体液性・細胞性免疫能の低下のいずれかが存在すると感染が成立する.
外科領域の院内感染起炎菌としては,MRSA,多剤耐性緑膿菌,腸球菌(VREを含む)がとくに問題で,医療従事者はその感染を媒介しないように,また自ら結核やHBV,HCV感染に罹患しないように注意する必要がある.
外科領域の院内感染起炎菌としては,MRSA,多剤耐性緑膿菌,腸球菌(VREを含む)がとくに問題で,医療従事者はその感染を媒介しないように,また自ら結核やHBV,HCV感染に罹患しないように注意する必要がある.
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