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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻9号

2001年09月発行

特集 外科と消毒と感染予防

消化管断端の消毒

著者: 福島幸男1 塚原康生1 藤田淳也1 柴田高1 北田昌之1 島野高志1 上田恒平2 高見元敞2

所属機関: 1市立豊中病院外科 2市立豊中病院臨床検査部

ページ範囲:P.1217 - P.1222

文献概要

 消化器外科における消化管の切断,吻合操作は必然的に消化管内容による細菌汚染を惹起する.これに対し以前よりポビドンヨードなどによる消毒がなされてきた.この消毒操作はほとんどすべての施設で習慣的に行われているが,外科医の多くはその有効性に懐疑的である.しかしながら文献的にも消化管断端,吻合部の細菌汚染の実態と消毒の効果に関する報告は乏しい.今回当院で行った胃癌手術の際の消化管吻合時の細菌検査の結果をもとに吻合部消毒の効果と意義を検討した.吻合部局所に関しては消毒は有効であると推測されたが,この局所の消毒が果たして周術期感染症予防に寄与するか否かは今後の検討課題であると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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