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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻9号

2001年09月発行

文献概要

特集 外科と消毒と感染予防

感染予防としての腹腔内洗浄

著者: 植木浜一1

所属機関: 1国立水戸病院外科

ページ範囲:P.1223 - P.1226

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 術後感染予防として,腹腔内洗浄を行うか否かについては議論のあるところであるが,筆者らは閉腹に際して,約1,500mlの加温した生理食塩液にて腹腔内洗浄を十分に行い,原則として術後ドレーンを留置しない方針で腹部手術を行ってきた.現在まで,このことにより致命的な合併症を経験していない.むしろドレーン留置による合併症がなく,好結果を得ている.
 重症の汎発性腹膜炎に対しても,37℃に加温した生理食塩液10,000ml以上で徹底的に洗浄する方針で好結果を得ている.
 この腹腔内洗浄の実際と有用性を若干の文献的考察を加えて述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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