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臨床報告・1
胃切除後にみられた魚骨穿通による回盲部膿瘍の1例
著者: 田中幸一1 山下裕一1 高地俊郎2 平野忠2 白日高歩1
所属機関: 1福岡大学医学部第2外科 2三萩野病院外科
ページ範囲:P.1269 - P.1271
文献購入ページに移動誤嚥した異物のほとんどは自然排泄されるが,時折穿通や穿孔を起こして外科手術の対象となる.本邦おいて誤嚥異物のなかで最も多いのは魚骨であり,消化管穿孔のなかで最も多いとされている1).臨床症状は多種多様であり,その術前診断は非常に困難であり,開腹時に発見されることがほとんどである.今回,筆者らは胃切除後にみられた魚骨穿通による腹腔内膿瘍の1例を腹部超音波検査(以下,US)および腹部CT検査(以下,CT)で術前に診断し得たので若干の文献的考察を加えて報告する.
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