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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻9号

2001年09月発行

文献概要

臨床報告・1

胃切除後にみられた魚骨穿通による回盲部膿瘍の1例

著者: 田中幸一1 山下裕一1 高地俊郎2 平野忠2 白日高歩1

所属機関: 1福岡大学医学部第2外科 2三萩野病院外科

ページ範囲:P.1269 - P.1271

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はじめに
 誤嚥した異物のほとんどは自然排泄されるが,時折穿通や穿孔を起こして外科手術の対象となる.本邦おいて誤嚥異物のなかで最も多いのは魚骨であり,消化管穿孔のなかで最も多いとされている1).臨床症状は多種多様であり,その術前診断は非常に困難であり,開腹時に発見されることがほとんどである.今回,筆者らは胃切除後にみられた魚骨穿通による腹腔内膿瘍の1例を腹部超音波検査(以下,US)および腹部CT検査(以下,CT)で術前に診断し得たので若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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