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臨床報告・1
5年後に再切除生検を要した乳腺アポクリン腺症の1例
著者: 石山智敏1 中村隆1 鈴木知信1 稲沢慶太郎1 遠藤泰志2 本山悌一2
所属機関: 1山形県立新庄病院外科 2山形大学医学部病理学第2
ページ範囲:P.1277 - P.1279
文献購入ページに移動乳腺腫瘤内にアポクリン化生上皮を認める場合,多くはそれを根拠に良性と診断されている1).しかし,多数のアポクリン化生細胞からなる腺症の場合,診断に苦慮することがある.このようなアポクリン(硬化性)腺症(apocrine[sclerosing]adenosis)が一つの病理組織学的疾患概念として提唱されるようになってすでに約十年を経るが2),本邦における報告例はいまだ少ない.最近筆者らはアポクリン腺症の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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