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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻1号

2002年01月発行

特集 最先端の外科医療

内視鏡外科における遠隔手術教育システム

著者: 古川俊治1 渡邊昌彦1 石井誠一郎2 納賀克彦2 北島政樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科 2川崎市立川崎病院外科

ページ範囲:P.25 - P.32

文献概要

 特殊な合併症の危険性が指摘されている内視鏡下手術の安全な普及のために,教育システムの確立が大きな課題となっているが,その一つとして通信回線を用いた遠隔手術指導システムが期待されている.動画像圧縮伝送システムの高性能化により,ISDN 3回線の通信容量(384 Kb)で,毎秒30フレームの良好な術野像を得ることができ,動画像上双方向書き込み機能を用いることにより,リアルタイムの実効的な手術指導が可能となった.ただし,遠隔手術指導においては,患者の損害に関する責任分担の明確化,患者のプライバシー保護のためのセキュリティ対策などの問題がある.近い将来には,手術用ロボットを遠隔操作することによる手技的な手術介助が可能となり,より効果的な遠隔手術指導が実現するであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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