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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻1号

2002年01月発行

特集 最先端の外科医療

内視鏡外科におけるナビゲーションサージェリー

著者: 宮島伸宜1 山川達郎1

所属機関: 1帝京大学医学部附属溝口病院外科

ページ範囲:P.59 - P.65

文献概要

 近年の器具や技術の進歩とともに,悪性疾患に対しても内視鏡手術が多くの施設で施行されている.内視鏡手術では触知感覚がないためにリンパ節の硬さを触れることができない.手術中にリンパ節転移の有無を判定し,適切な郭清範囲を決定するためにナビゲーションサージェリー(navigation surgery)が導入されつつある.早期癌においてはsentinel node navigation surgery(SNNS)が行われている。SNNSには色素法とRI法があり,ともに良好な成績が得られているが,微小転移の問題があり,今後さらなる検討が必要である.進行癌では67Ga-citrateを用いたナビゲーションサージェリーが行われつつある.こちらも良好な成績が得られている.今後,ナビゲーションサージェリーの普及によってminimally invasive surgeryの利点がさらに活かされることが期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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