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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻1号

2002年01月発行

臨床報告・1

一時的横行結腸瘻造設にて治癒しえたS状結腸間膜膿瘍の1例

著者: 秋山和宏1 鈴木博孝1 深澤雄一1 内野敬1 小出研爾1 東仲宣1

所属機関: 1東葛クリニック病院外科

ページ範囲:P.109 - P.112

文献概要

はじめに
 結腸間膜膿瘍は大腸の結腸間膜側への穿孔によって引き起こされる稀な疾患であり,これまでの報告は13例ときわめて少ない1〜10).腸管穿孔にもかかわらず腸管内容が遊離腹腔内に漏出しないため腹膜炎所見に乏しく,診断が困難である.確定診断のつかぬまま急性腹症として緊急開腹,腸切除術が行われることも多いと思われる.今回筆者らは術前診断が可能であった結腸間膜膿瘍例に対し,腸切除を行わずに一時的な人工肛門造設にて治癒しえた1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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