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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻10号

2002年10月発行

特集 内視鏡下手術の現状と問題点

食道癌に対する胸腔鏡下手術の現状と問題点

著者: 宮崎修吉1 里見進1

所属機関: 1東北大学医学部先進外科

ページ範囲:P.1347 - P.1352

文献概要

 食道癌に対する胸腔鏡下食道切除郭清術は標準的開胸手術に比べ,疼痛の軽減や術後呼吸機能の改善などの利点を有する.しかし,利点追求のために本来の癌治療の目的である根治性を犠牲にすることは避けなければならない.そこで,筆者らは本術式の遠隔成績を標準的開胸術式と比較検討した.その結果,両術式は予後の面から同等であると考えられた.また,安全性の面では導入初期に手術関連死をみたが,次第に術式の安全性は確立されてきた.すなわち,食道癌に対する胸腔鏡下食道切除郭清術は安全性,予後の面から開胸手術と同等で,食道癌の標準術式として確立されうると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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