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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻10号

2002年10月発行

文献概要

文学漫歩

—ベルンハルト・シュリンク(著)松永美穂(訳)—『朗読者』(2000年,新潮社 刊)

著者: 山中英治1

所属機関: 1市立岸和田市民病院外科

ページ範囲:P.1412 - P.1412

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 診療報酬改定で,ちゃんとした褥瘡対策をチーム医療で行っていないと減算となった.十数年前に赴任した過疎地の病院の療養型病床では,寝たきり高齢者の仙骨部にできている褥瘡を,天気の良い日には天日干しにしていた.幹燥していかにも清潔そうに見えたが,何年経っても治る気配はなかった.今ではキズはドライにすれば悪化して,湿潤環境に保てば治癒が促進するというのは(とくに看護部の間では)常識だが,内科医では御存じない方も少なくない.
 今年の外科代謝栄養学会の栄養評価のセッションで,栄養サポートチーム(NST)の臨床検査技師の発表があり,血清アルブミン濃度は採血時の体位(座位と臥位)の違いで有意差があるので,考慮して評価するべきだとの要旨であった.これは検査技師では常識だそうだが,会場の医師はほとんどが知らなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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