文献詳細
米国でのProblem-Based Learning形式による外科研修
Problem-Based Conference(12)—Controversyとプロトコール:乳癌の治療(その2)
著者: 町淳二1 児島邦明2
所属機関: 1ハワイ大学医学部外科 2順天堂大学医学部第2外科
ページ範囲:P.1429 - P.1442
文献概要
T(指導医):前回のproblem-based conferenceでは,乳腺腫瘤と乳癌のマネージメント上のスタンダードと対比しながら,controversyということを学んできました.乳癌の外科的治療まで話が進みましたので,今回はsystemic therapyからディスカッションを開始します.学生さんには多少詳しすぎる内容になりますが,思ったことや確かでないことでもよいので,できるだけ発言してみて下さい.それでは,前回のシナリオの患者さんについて,一言でまとめて下さい.
S(医学生):前回の患者さんは,60歳の女性で,右乳房に腫瘤を触れ,マンモグラフィではそれ以外に異常はありませんでした.Core needlebiopsyによって浸潤性乳癌(invasive ductal carcinoma)の診断がつき,手術前の転移の検索では異常はありませんでした.
掲載誌情報