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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻11号

2002年10月発行

特集 癌診療に役立つ最新データ

Ⅲ.肺癌

肺癌の再発診療に関する最新のデータ

著者: 多田弘人1

所属機関: 1大阪市立総合医療センター呼吸器外科

ページ範囲:P.69 - P.72

文献概要

 肺癌の根治切除後の主な再発部位は遠隔転移で,その約80%を占める.再発部位の中で頻度が高いのは肺,脳,骨,肝である.局所再発の占める割合は20%前後である.時期的には50〜60%が2年以内に再発し,5年以降にも再発する危険性は残っている.再発を早期発見するために各種の検査が行われるが,これが生存に繋がるというevidenceはない.しかし,ごく限られた症例で再切除することで(streotactic radiosurgery to brainを含む)長期生存がみられることもある.
 Palliativeな治療としては脳転移に対するステロイド治療,骨転移に対する放射線療法,気道閉塞に対するステント・放射線治療がある.これらは,QOLの改善に繋がるものと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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