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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻11号

2002年10月発行

文献概要

特集 癌診療に役立つ最新データ Ⅳ.乳癌

乳癌の疫学に関する最新のデータ

著者: 岡崎邦泰1 森本忠興2

所属機関: 1くにとみ外科胃腸科医院 2徳島大学医学部保健学科

ページ範囲:P.74 - P.79

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 近年,乳癌の罹患数,死亡数は増加し,罹患率の年次推移では胃癌を抜いて女性の癌の第1位となっている.今後も増加することが予測され,早急な対策が必要である.年齢分布は欧米と異なり,働き盛りの45〜50歳にピークがあり,その後は多少の増減があるが徐々に下降する傾向が見られる.初発症状は現在でも腫瘤を主訴とするものが多い.発見動機別頻度も腫瘤の自己発見が多く,集団検診,人間ドックでの発見率は低い.関連要因として月経,出産の関係,肥満,遺伝性乳癌の関係,食物,栄養との関係についても言及した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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