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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻11号

2002年10月発行

文献概要

特集 癌診療に役立つ最新データ Ⅴ.食道癌

食道癌の再発診療に関する最新のデータ

著者: 北村道彦1 斉藤礼次郎2 本山悟2 小川純一2

所属機関: 1岩手県立胆沢病院外科 2秋田大学医学部第2外科

ページ範囲:P.122 - P.126

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 食道癌の再発は80〜90%が2年以内に発症し,この期間の厳重なフォローアップが重要である.再発形式ではリンパ節(特に頸部・上縦隔)と遠隔臓器(肺,肝,骨,脳など)が多くを占める.再発癌の50%生存期間は6か月前後と予後は不良で,積極的治療が行われない場合は一層不良である.再発病巣切除により予後が良好な場合がある.頸部リンパ節など1領域限局再発例では放射線療法の効果がある程度期待できる.化学療法はCDDPと5-FUの併用が主流であるが,長期予後が得られる例は少ない.定期的フォローアップの徹底により,再発例の予後改善が示唆されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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