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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻11号

2002年10月発行

文献概要

特集 癌診療に役立つ最新データ Ⅶ.肝癌

肝癌の再発診療に関する最新のデータ

著者: 山崎晋1 小菅智男1 島田和明1 佐野力1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院肝胆膵外科

ページ範囲:P.195 - P.202

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 肝細胞癌切除後1/3の症例が1年以内に,2/3が3年以内に再発する.再発部位は8割は肝臓のみであり,15%で「肝臓+他の臓器」に,遠隔転移のみは5%程度である.遠隔転移は,肺,骨,リンパ節,副腎の順に多い.肝細胞癌の再発はいつまでも続く可能性があり,再発監視の検診は一生涯続けなければならないが,肝切除後3年経過すると,再発頻度は低下するので半年に1回でよい.検診方法は,CT,超音波検査などの侵襲性の低い画像診断と腫瘍マーカーを施行する.再発に対する治療は,基本方針は原発癌に対するものと同じである.再発後の生存率は,再発後3年,5年でそれぞれ40.3%,22.7%であった.肝細胞癌の死因は,半数が癌死で,以下,肝不全,消化管出血,肝癌破裂などが続く.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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