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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻11号

2002年10月発行

文献概要

特集 癌診療に役立つ最新データ Ⅷ.胆管癌

胆管癌の疫学に関する最新のデータ

著者: 向谷充宏1 木村康利1 本間敏男1 桂巻正1 佐々木一晃1 平田公一1

所属機関: 1札幌医科大学医学部外科学第一講座

ページ範囲:P.204 - P.209

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 わが国における胆道癌の疫学的研究の最新資料を基にその疫学的特徴を紹介した.人口動態統計によると1999年の胆道癌死亡者数は約1万5千人で,全悪性新生物中5%を占めている.癌死亡数の将来予測によると1995年の死亡数に対する2015年のその比率は,胆道癌の増加率が3.11倍と最も高くなるであろうと予測されている.さて,今日における分子生物学的研究の発展にもかかわらずあらゆる病態学的諸因子を対象としても,胆管癌の発生要因にかかわるリスク要因は確定されていない.胆道癌については,統計上胆管癌とともに胆嚢癌および十二指腸乳頭部癌などが一括されているが,今後は一時予防の展開のためにもICD−10に示されている細分類を基礎とした統計資料の公表と分析により,疫学的研究のいっそうの進歩発展が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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