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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻11号

2002年10月発行

文献概要

特集 癌診療に役立つ最新データ Ⅹ.膵癌

膵癌の疫学に関する最新のデータ

著者: 徳原真12 寺島裕夫1 跡見裕2

所属機関: 1国立国際医療センター外科 2杏林大学第1外科

ページ範囲:P.246 - P.254

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 膵癌は予後の悪い癌として知られている.日本における推定罹患数(1996年)は16,987人(男性9,274人,女性7,713人)であり,近年の死亡者数(2000年)は19,094人(男性10,380人,8,714人)で,癌の死亡部位別にみると第5位となっている.罹患率,死亡数・率ともに増加傾向を認める.女性より男性に多くみられ,年齢分布では60〜70歳代がピークである.初発症状は腹痛が最も多く,ほとんどが有症状で発見される.喫煙が最も重要な危険因子であり,最近では家族性膵癌や遺伝性疾患がハイリスクグループとして報告されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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