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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻11号

2002年10月発行

文献概要

特集 癌診療に役立つ最新データ Ⅹ.膵癌

膵癌の診断に関する最新のデータ

著者: 鈴木康之1 藤野泰宏1 黒田嘉和1

所属機関: 1神戸大学大学院消化器外科

ページ範囲:P.255 - P.258

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 膵癌は全悪性腫瘍の約2%であるにもかかわらず,本邦における癌による死因の第5位,米国では第4位である.このことは膵癌の悪性度の高さを如実に物語っている.早期診断の難しさもあり,切除不能例で発見されることも多い.切除できても5年生存率は10%前後との報告が多い.早期診断の重要性のみならず,術前の的確な鑑別診断や進展度診断も,適切な治療方針を決定するうえで不可欠である.本稿では膵癌の診断に関する最新のデータを紹介する.
 なお,膵癌取扱い規約の第5版が2002年4月に出版されたが,これまで膵癌全国登録調査1)などで蓄積されたデータは第4版に基づいて分類,評価されたものであるので,本稿の記載内容も取扱い規約第4版2)に準拠した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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