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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻11号

2002年10月発行

文献概要

特集 癌診療に役立つ最新データ Ⅹ.膵癌

膵癌の治療に関する最新のデータ

著者: 天野穂高1 高田忠敬1 安田秀喜1 長島郁雄1 豊田真之1 井坂太洋1 和田慶太1

所属機関: 1帝京大学医学部外科

ページ範囲:P.259 - P.262

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 1999年度の膵癌全国登録調査報告の進行度分類では,Stage Ⅰ,Ⅱはそれぞれ31例,62例と少なく,Stage Ⅲが154例,Stage Ⅳaが230例,Stage Ⅳbが315例であり,依然として多くの症例は,進行癌で発見されていた.術式では,PDが213例に対し,PPPDが158例であり,PPPDの適応が次第に広がってきていた.切除574例中D2が249例に,また門脈切除は137例に施行され,積極的な拡大手術が主流であったが,通常型膵癌切除例の5年生存率は13.2%であった.化学療法ではgemcitabineが標準的な薬剤となり,また放射線療法では術前重粒子線治療臨床試験が試みられており,その効果が期待された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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